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エリザベス女王杯(2020年11月15日)の WinOdds での時系列オッズ分析(2020/11/17)
エリザベス女王杯(2020年11月15日)の WinOdds での時系列オッズ分析の結果をお知らせします。今回のエリザベス女王杯では、うまく上位馬をピックアップできました。
以下、その概要です。
まず、前売りの夕方、または、当日の朝の「馬連分析」を行い、山、谷の馬をチェックします。 ここで、はっきり山谷が出ない場合は、オッズ取得時間をずらしてみるか、それでもダメな場合は、他の要素での縛り込みを考えることになります。
今回のエリザベス女王杯のオッズの「馬連分析」を[図1]に示します。
前日17時18分の結果です。
人気薄より順に、谷型は、16番ミスニューヨーク、14番サトノガーネット、17番エスポワール、4番ソフトフルート、11番ラブズオンリーユー(当日10:03 で谷型)で、山型は、9番ウインマイティー、12番ウインマリリン、13番サラキア がピックアップされました。[図1]では、この8頭にマークしてあります。
また、ついでですが、左のグラフ(各馬連馬券ごとの取得オッズ間の得票変化 1~3番人気との組み合わせ馬券)も、参考までに縦軸部分を拡大しています。
次は、「馬分析」画面に移ります。
「馬分析」での判定方法は、それなりのバックグラウンドはあるのですが、過去レースでのレビューでつかんだ経験則のようなものもあり、すべての判断がルーチンワーク化されている訳ではありません。
■ [図1]で選択した、馬の取捨判定
レースによりますが、グラフの単複得票差、単連得票差をボタンクリックでソートしたときに、上位にくる馬(3位、4位程度まで)は、好走する確率が高いようです。 ここでは、発走10分前のオッズにて、この方法で絞り込みを行います。
単複得票差、単連得票差のどちらを選択するかは、私の場合は、大きく荒れそうと思える場合は単複得票差、通常の場合は単連得票差の方を参考にします。 [図2]は、単連得票差でソートした結果です。 この結果をもとに、上位でのマークは、17番以下を消しました。([図2]参照)
また、上記のソート結果、通常、下位には人気馬が入ります。一応、11番、6番、18番を候補に入れて、次の判定を行います。
■ 人気馬の信頼度の推定
これは、過去の重賞レースのレビューから感じているかなり感覚的判断です。(但し、この判定法は、馬券の売り上げ票数が少ない場合等では当てはまらないケースが多いようです。)
オッズを6回まで読み込んだ状態(レース約10分前)で、単勝人気のグラフを開きます。 レンジを MAX:25 にして、人気馬のグラフ(単勝10倍前後までの馬)のオッズの時間変化チェックします。 詳しく見るには、馬ごとに更に拡大したほうがわかりやすくなります。([図3]単勝人気の時間推移グラフの人気馬部分の拡大を参照)
【買いたい馬】
*オッズの最初から最後まで人気が大きく変動していない。(ほぼフラット)
*途中でやや人気を落とすも、最後は人気を上げる。(なだらかな山型で大きな変化なし)
ーー> この理由で、18番ラッキーライラックを採る。
ーー> 8番センテリュオも該当する。(選択頭数が6頭になるがマーク馬に追加)
*途中でやや人気を上げるも、最後は人気をやや落とすが小幅。(なだらかで大きな変化はない)
ーー> この理由で、11番ラブズオンリーユーを残す。
【避けたい馬】
*最後まで人気が上昇傾向にある馬。ーー> この理由で6番ノームコア を外す。
*途中でのオッズ変動が暴れ気味。
■ 結論(分析結果)
大きく荒れたレースではなかったとはいえ、うまく上位馬をピックアップできたと思います。 特に、馬券には絡んでいませんが、4着に入ったウインマリリンを選択できたのは本分析の可能性が感じられて良かったと思っています。
以下は今回の記事とは直接関係はないのですが、「馬分析」では、取得オッズ間の得票差も利用でき、レースによっては、複勝、単勝、連勝の得票差ソートの 上位馬(3頭以内)、下位馬(3頭以内)が好走するケースがよく見られます。 これを確度高く運用するには、もう少し工夫が必要なようで、現在、検討中ではあります。 皆様も過去レースのレビュー等で調べてみても、本ソフトを更に楽しめるかもしれません。
以下、課題です。
*どの取得オッズ間の比較が有効か?
*そのレースでは、複勝、単勝、連勝のどの得票差を採るべきか?
*得票差の値(テーブルの値)をどのように評価するか?
*得票変化グラフ(複勝、単勝、連勝のソート結果の上位3頭、下位3頭をグラフ化)の見方?
テーブルの単勝でソートすると人気薄のランク上位馬が見やすくなります。([図4]参照)
*レースの性格(競馬場、距離、クラス、ハンデ、年齢、牡馬/牝馬、等)との関連性?
そのため、売上票数の比較グラフも作ってみましたが、まだ有効活用はできていません。